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霊感商法と科学の関係 [細木数子]

私はこれまで、超常現象全般に対して、「科学」という言葉をほとんど使いませんでした。
「科学的に根拠がない」「非科学的だ」とかです。
科学的に解明されているなら、超常現象でなく、自然現象ということになります。
「霊や占いは科学的根拠がない」と主張すれば、霊能者や細木のような占い師は、
「霊が存在しない科学的根拠、占いは当たらないという科学的根拠を述べよ」と言うでしょう。
特に裁判になると、原告側に証明責任があるので、霊感商法を詐欺罪等で起訴するのは難しいと言えます。
おそらく法廷で、霊の存在、霊能力の存在が具体的に争われたことはないと思います。
しかし、霊感商法で有罪が確定した事件はいくつかあります。
霊や霊能力の存在を避けて、霊感商法を詐欺として有罪にできるのかと不思議に思うことでしょう。
科学に縛られた人では、詐欺の立証は不可能でしょう。
ですから、インチキ霊能者は、科学が及ばない「神」や「守護霊」や「宇宙」という言葉を並べ立てて信者を集めるのです。
ですから、警察が霊感商法を摘発する場合は、科学捜査による証拠で立件するのではありません。
他の事件、例えば、殺人事件などは科学捜査が重要で、それによる証拠がものを言います。
指紋、DNA等がそうです。
霊感商法は、科学的根拠がないだけに科学捜査は不可能です。
では、霊感商法を詐欺で立件するにはどのような方法があるのか?
具体的にはここでは触れません。
知りたい方は、過去の霊感商法事件を調べて見て下さい。
もしかするとわかるかもしれません。

占いや霊の存在は、太古の昔から信じられてきました。
科学の未発達な時代は、特に信じられました。
ですから、現在でも人間には占いや霊の存在に対する防御本能は低いと言えます。
例えば、人魂、金縛りが良い例ですが、人魂は最近ではあまり見られなくなりましたが、昔はよく見られたようです。
私の母も祖母も見たことがあると言っていました。
もしこれが、墓地で目撃したとなると、人魂と考えるのが普通です。
また、金縛りの現象では、見たことのない人物が身体にのしかかっていれば、心霊現象と思うはずです。
これは、テレビの影響とは言えません。テレビの普及は、歴史的に見ると最近ですから。
私の子供の頃は、人魂、金縛りは一般的に心霊現象として考えられました。
そういう意味では、科学的にほぼ解明されたのは最近と言えます。
それでも、未だに「金縛りは心霊現象」と思いこんでいる人は多数存在します。
私が、人魂にしても金縛りにしても、自然現象であることを知ったのはテレビ番組で、約10年前のことです。
インチキ・やらせ番組が多い中で科学的な番組があることも事実です。
元来、人間は占い霊の存在に対する防御本能は低いため、テレビの影響は受けやすいのですが、適切に放送されれば、防御本能を高めることができます。
そういう意味では、テレビ番組は諸刃の剣と言えます。
科学的に解明されていないものを勝手な憶測で断定するのは非常に危険であると思います。
科学というのものは万能ではなく、解明されていない現象はまだまだ多くあります。
科学者がある不思議な現象を研究するのは素晴らしいことだと思いますが、科学的に根拠がないという理由で、超常現象を否定するべきではないと思います。
ちなみに、霊感商法にとって科学は怖いものではありません。
逆に、現代の医学では治せない病気につけいることもできます。
私にも、原因不明の病気がいくつかあります。
通院していますが、根本的には直らないようです。
「この先生(教祖)ならあなたの病を治せますよ」と弟子が近づいてきたら、着いて行くかもしれません(ウソ、私の場合あり得ません)。
私の想像ですが、細木のような霊感商法を行っている者にとって、苦手なタイプは、大槻教授のような科学者ではなく、松尾貴史さんのような理論派だと思います。
なぜならば、科学の及ばない世界を展開する霊感商法にとって、科学は無意味ですが、理論的に矛盾を指摘されると嘘がばれてしまうからです。
細木の言葉は、矛盾だらけですから、理論派にとっては攻略は容易です。

別の観点から科学を見ると・・・
警察の捜査で、昔は、自白偏重の捜査が行われました(今でも残っています)。
戦後は、自白だけでは立件が困難になりました。
そこで、重視されたのが科学捜査です。
しかし、最近の未解決凶悪事件を見ていると科学捜査は限界にきているようです。
よく「刑事の勘」という言葉が使われますが、捜査においては必要だと思います。
「勘」と言っても、超能力ではありません。
長年の経験と解析力だと理解しています。
ただ単に科学捜査をしても容疑者にたどり着くには時間がかかりますし、限界があります。
しかし、「刑事の勘」で、ある程度犯人像を絞り込めば容疑者にたどり着く可能性は高くなります。
刑事の勘を高度にデータ化したものを「プロファイリング」だと私は考えています。
最近になり、日本もこの捜査手法を導入したようです。
科学は万能ではないということです。

宗教を選ぶにしても、霊能者を選ぶにしても、科学は通用しませんので、せめて「刑事の勘」に似たものを使うべきではないでしょうか。
教祖または霊能者の言葉に矛盾がないか理論的に解析するべきです。
わかりやすく言うと、「胡散臭い」と思ったら疑うのが無難です。
昔から、どこからどう見ても「胡散臭い」という「教祖」を盲信する人が多いので困惑します。
何とかならないですかねぇ。


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コメント 4

船橋から来た女

 霊感商法は確かに昔からあった、というか、世に何とかの種は付きまじっ
てな感じですかね。それと、怪しい病気直しもね・・・・
 
 病気直しに関して言えば、確かに今の医学では治せないものは結構
あります。完治は無理でも日常生活を不自由なくできるまでに回復できる
ものもあるでしょうけど、そういうものは概して時間がかかる。これに対して、
『正体不明だが治ると断言するヒーラー』のような人々は、どうかすると
あっという間になおしてくれるのではないか、という期待を抱かせることには
巧みですから、引っかかる人も多いのでしょうね。あと、国家はもっと
「地道に仕事をしている医師」や「激務に耐えている看護士」が心身ともに
ゆとりを持って仕事できるようなシステムを作るべきだし、利用する我々の側
も医療や医師に「魔法の杖」を期待しちゃだめなんだと、悪い意味でなく
ドライに考えて自分たちももっと「適正利用」をするくらいの覚悟がないと・・・
そういう疲弊したシステムにつけ込んでイカサマ輩がのさばってるのは
まことに腹が立ちますが・・・・

 話がずれましたね。

 ひょっとしたら、そういう「曖昧なもの」にすがりたがるというのは、「私を特別
扱いしてほしい」という心理なのではないかと今ふと思いまして。
「科学」や「理屈」は普遍的ですが、AさんもBさんもCさんも同じように使える
代わりに同じ効き目とというか利用価値しかないんですよ。ところが曖昧な
部分が多いところでは、「気に入って貰えればどんどん特別扱いしてくれる」
(霊感商法では、お金を出せば出すほど見かけ上『特別扱い』されること
が多いですね)から、中にいる分には気分がいいのではないかと・・・・
需要と供給で成り立つものである以上、一筋縄ではいかないでしょうね
この手の問題は。
by 船橋から来た女 (2008-02-22 09:22) 

kaieda

今日も「怪しい病気直し」のチラシが入っていました。
不治の病と宗教は密接な関係があるようです。
しかし、細木のように、医者が治せない病気を治せると言っては違法ではないかと思います。
by kaieda (2008-02-22 23:48) 

大門

月刊テレビジョンを見たら、「幸せって何だっけ」は14日に2時間SPで最終回で、「ズバリ言うわよ」は11日まではやるみたいですが、最終回の印が付いていなく、18日は「リンカーン」の特番、25日はスーパードクターの特番が入っており、細木の最終回特番なんて入り込む隙間が無い状態です。
18日にでも「リンカーン」を差し置いて無理やり特番でも組むのか、何か裏がありそうですね。
自分の予想では、ひょっとすると、4月1日は火曜であり相撲の場所も終わっているので、前回の初場所後に朝青龍が緊急出演で、放送当日の収録をしましたが、これと同じでスタジオトークとかは前回と同じくほとんど生放送に近い様なものにするのか、全くの生にするのかですね。
4月1日は、まだ特番の特番の時期であり、通常の放送に戻るのは第2週からなので、恐らく朝青龍とか千代大海とかお気に入りの力士や小室哲哉とかでも出演させてラストを締めくくろうとしているのかもしれません。
ひょっとすると、朝青龍・白鵬の両横綱を呼んで、どちらかが優勝したら(特に朝青龍)、化粧まわしをもらおうと言う運びになるかもしれませんね。
by 大門 (2008-02-28 02:52) 

kaieda

おそらく「ズバリ言うわよ」は3/11が最終回だと思います。
昨年末より「3月で降板」という報道がなされており、一部のテレビ雑誌では、11日に「終」のマークがついていたようです。
また、番組で降板理由を述べた時、細木本人が「3月まではしっかりやらしてもらいますので・・」と言っていたので、4月に最終回がずれ込むことはないと思います。
by kaieda (2008-03-01 11:36) 

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